大久保の民、「四谷オールスター運動会」に参加し経済格差に打ちのめされるも、結局は住民以上に楽しむ。
恥の多い生涯を送って来た。
私には、フツーの人が「普通」にできることが出来ない。思えば子どものころからそうだった。特に「運動」方面においてそれは顕著で、決して手抜きしている訳ではないのに徒競走ではビリに近い。旧友が楽々とこなす「逆上がり」なんぞ「サーカスかなんかの奇術か?」と思うほどで、出席日数も足りているのに体育の評定には「2」がついた。(おかげで大学の推薦入学はムリだった。あの体育教師を数十年経った今もまだ新鮮な状態で恨んでいる。ま、そのおかげで第一希望の学校に入学できたから良かったけどね!←はい、これを『負け犬の遠吠え』と言います。よいこのみなさんはおぼえて帰ってね!)
さらには産後の心身ともに死ぬほどのダメージくらって文字通り「死にそう」なときに、我が脳筋夫(※中の人の夫の脳筋ぶりについては前のブログhttps://pta-e-shinjuku.blogspot.com/2026/01/p.html?m=1を参照してね☆)は私が出産した夜(出血多量とどっかから貰ったなにかのウイルスのせいで高熱出して一睡もできなかった。あの夜の事は生涯忘れないだろう)一部のつけ麺マニアのあいだでは超有名な東小金井の「くじら食堂」にて“お祝い”の生ビール(ジョッキ大)&つけ麺セット(大盛り)をかっ食らって帰り、さらにはじめての育児でヒーヒー言ってる最愛の妻を尻目に、産後二か月もしないうちに趣味のマラソン&ジム通いを再開しちまった…という経緯のせいで、夫はもとより「マラソン」「ジム」という言葉もついでに大嫌いになってしまった。
そんなダークネスな記憶どものせいで「運動」というワードそのものにアレルギー反応が出るようになってしまった私が、他校の運動会で全力疾走するハメに陥ったのだから、人生とはまことに面白きものである←あなた、誰?
それは「新宿区小P連会長会LINE」に送られてきた、一枚の怪文書?から始まった。
「四谷地区と四谷小PTAコラボ企画のご案内 PTAイベントの参考になるかと思いますので視察なんなら参加しに来てください」というシンプルな文面とともに、白を基調とした同じく超シンプルなチラシ。

…正直そのあまり印刷費のかかっていなそうなチラシを読んだとき、私は度肝を抜かれた。第一印象は「なんだこりゃ?」だった。
「四谷オールスター的」ってアンタ。ゆるいなオイ!いろいろゆるすぎるな!我が校でこの文面出した日にはまず私は本部役員内LINEで責められ、さらには校長室に呼ばれ、「この文面はちょっと。地域の方にもお知らせする正式なお知らせですからね」とド正論をかまされ泣きながら修正を余儀なくされるに違いないのに!!四谷はいいのか、これでOKなのか!?四谷の校長先生(&副校長)はどこまで寛大なんだ!羨ましい!!きいーーーっ!!(クラシックにハンカチを噛みしめる音)
…と、妬ましさで真っ白なハンカチーフをビリビリ引きちぎりながらも、欲深さにかけては人一倍な私の目はそこだけ色味が入った一文を見逃さなかった。

※最後のゲームで特大景品的なものがあります!!
…特大景品。ただでさえ富裕層が多そうな四谷の民がいまのご時世において「子どもも参加する運動会で」特大、と呼ぶもの…。そう。アレ。あれしかないでしょう。はい、皆さんご一緒に、せーの、でどうぞ。
マリオカートとか多言語版とかがセットになってることで大評判だったアレ。
ニ〇ン〇ドー〇イッチ2!!(伏字の部分はみんな適当に埋めてね!!)

これほど意味のないモザイクがあるだろうか、いや、ない。
…四谷の民なら一家に一台どころか一人一台くらい持ってそうだけど、庶民オブ庶民な我が家には当然のごとくまだ存在しない。
我が子よ。クリスマスには「サンタさんでもアレはムリなの。抽選に当たらないとね。…何、電気屋に並べば買える??サンタさんがヨ〇バシカメラに並んでたら目立ちすぎるでしょう?」と力技で胡麻化してしまった愛しき我が子よ。ママ…獲ってくるからね…!!待ってて…!

…という訳で懐の大きな森松会長のおかげで大久保の民、四谷地区オールスター的な運動会に参戦決定。
あれ?でも待てよ?2月1日、て日曜日じゃん?我が子、どうするの?…あ、脳筋夫、気が付かなかったけど目の前にいたわ。ねえー、ちょっとー、脳筋夫ー。次の日曜日、四谷小で運動会的なモノがあるんだけど。アンタ走るのだけは得意だし、リレーとかもあるし、一緒に来て、その、子どもを見ててくれると超ありがた
「走り&ジム行くわ」
…DA・YO・NE―☆
OKOK、土日も完全ワンオペ決定ね☆我が子よ、ともに行こう!!


ありがとう森松会長!いくら感謝してもしきれないわ!!
…こうして大久保の民「親子」は、身分がバレて村八分にされる恐怖に怯えながら、身の程知らずにも見知らぬ「四谷地区」にカチコミをかけることになったのであった…。

2・1、午前9:40。JR大久保駅からやってきた一組の親子が四ツ谷駅麹町口に降り立った。
「何よこのキレイな駅!?ここ、ほんとうに新宿なの!?」
「…ママ、なにひとりで大騒ぎしてるの?」


うつくしい案内図、インテリジェンスと心の余裕を感じる歴史的展示。新大久保駅にこんな叡智に満ちたお勉強スペースを飾るゆとりは…物理的にも心理的な意味でも1mmもない。
中の人が驚いたのもムリはない。生粋の四谷民の方のために解説しよう。我々総武線生まれ総武線育ち(いや、出身地はぜんぜん違うけど)、今や韓流の超~観光地と化した新大久保在住。
土日となれば大久保通りは人でいっぱい!!
「どいてくれ、俺はただこの先の肉のハナマサで鶏モモ肉300gを買いたいだけなんだ!!いちご飴とかサムギョップルに用はないんだー!!」
と叫んだって横幅最大おとなふたりぶんくらいしか通れない狭い道路に慣れた民。
平日だって油断しちゃいけない、でかいスーツケースに吹っ飛ばされないよう子を守り、「信号が青のうちに渡る!!」「走れ!!」とまるで戦中の鬼軍曹のような号令をかけないと駅前の横断歩道も渡れやしない…という、歩くだけで気力体力時の運を消耗する街の出身。

土曜日朝の大久保駅周辺。これでもまだ全然キレイでガラ空きのほうである。午後になれば工事でもないのに勝手に通行不能となるロード、それが大久保通り。
中の人、四谷駅の看板を見てさらに打ちのめされる。

「ホテルニューオータニ、聖イグチオ協会、上智大学…。あ、迎賓館まで…あるのね…」
大久保駅から一番近いホテルは90分2000円~(平日限定)の「ホテル甲隆閣」だなんてとても言えない雰囲気である。

大久保駅が誇るホテル甲隆閣。甲隆閣を笑うものは甲隆閣にきっと泣く。
「道にゴミが落ちてない!!」
「本当だ!!」


当たり前?のことに感動する大久保民。我々、土日の朝ともなれば前日の夜ちょっとヤンチャが過ぎた方々の置き土産を処理したあとの道路(お食事中の方はごめんなさい)や、路上喫煙全面禁止区域のはずなのに大量のタバコ殻が落ちてるのをよけて通るのに慣れてい過ぎるのだ。
あとで「オールスター運動会」中の「〇✕クイズ」にも問題として出題されたのだが、「四谷駅」の駅舎内の大部分は新宿区ではなく千代田区に属しているのだとか。
東京出身ではない中の人も最初「なんで四谷小が新宿区小P連に所属??千代田区じゃなくて??」と思っていたものでした。(四谷小学校はぎりぎり新宿区に位置しているのだとか)
「ねえ、我が子」
「何?ママ」
「四谷の人たちってさあ、本当は『新宿なんかと一緒にするな!』って思ってるんじゃないかなあ。道路の広さ、綺麗さ荘厳さ、街の佇まいからしてここって絶対千代田区じゃん。ママ勝ち組負け組って言葉使いたくないけど、もう四谷小に通えるだけで人生勝ち確モードなんじゃ。ごめんね四谷に産んであげられなくてうちはトー横まで走れば10分くらいの毎晩酔っ払いが奇声をあげてサイレンがピーポーピーポー聞こえない夜はない壁のうっすい賃貸でほんとごめ、っていうか西戸山の今の副校長先生って今年四谷小からいらしたじゃない?この環境の激変に耐えられるものなの!?」
「…ママ、何をひとりでブツブツ言ってるの?なんか張り紙あるよ?」


ご丁寧にも工事中の壁に張り紙。よそ者にも優しい親切設計。100円ローソンにほっとしたらいよいよ四谷小!!まあ、やっぱり歴史ある素敵な門構え!! 

張り紙多いわ!!
これって絶対森松会長のしわざでしょ!?とツッコんでいたら、9:45、「どうぞ~」とよそ者親子にも快く品格ある四谷小の門は開いたのであった…。


さすが超都会の小学校。思ったよりはこじんまりとしてるけど人工芝が綺麗!!校舎&体育倉庫も建て増ししたばかりだとか(石井校長先生・談。その日は会議で超絶お忙しかったのに朝だけは来てくださっていた。卓球大会の時も感じましたが本当に愛情深い方ですね…)。

張り切って撮っていたこの工事中の建物はのちに小学校とは無関係な「オフィス&飲食店」になる予定と四谷の方に聞いた。あな恥ずかしや。


めちゃくちゃ整備が行き届いて綺麗な学校でした。
受付には聖イグナチオ教会のシスターと聞いても驚かないほど上品な貴婦人が。
「ここにお名前と年齢を書いてくださいね」
「え、年齢も??」
「ええ、スポーツ保険の関係で」
さすが行き届いた配慮。それならばと年齢詐称する気満々だったが止めた(あーあ、副校長先生と同じ年なのばれちゃうわ!!)ちなみに居住地を書く欄はなかった。本当に誰が参加してス〇ッチ2をゲットしてもいいってこと?懐広すぎるでしょう四谷オールスター運動会!!
「ママー、プログラムだって!」
「ありがとう母と違って行き届いた我が子よ」

んー、思いっきりネタバレ。やっぱりアレだったね!!あ、でもお米5キロも欲しい…。コメ!!コメ高すぎない!?うちは生協かAmaznのセールだけど、去年の1,8~2倍のままだよね?コメ欲しいーー!!

中の人の目は決して「景品」の二文字を見逃さなかった。あの中に例のアレが…!
「ママ、ちゃんと読もうよ」
「はいすみません」
ふむふむ、各競技参加は自由と。競技の準備撤収は大人が率先してやると…斬新かも。
最後の一文がすごいな、期待しちゃうよ?
「あ、森松さーーーん!!」
「本当に来たの!?」

この方こそが今回の運動会の立役者、四谷小PTA会長森松さんである。皆のもの、控えおろう!
そう、中の人は有言実行の女。筆は遅いがブログも更新するし、よそ様の運動会だって来ちゃうよ。
「あ、我が子よ。こちらが四谷小のPTA会長さん兼本日の運動会の主催者だよ」
「こんにちは!君のママとは、コズミックセンターの男子トイレで知り合ったんだよ!!」
「…………」
我が子、ドン引き。だがこの恐ろしい話は事実なのである。
中の人(性別女性)と森松会長が出会ったのは、2025年9月2日(火)、小P連の一大イベントである「教育長を囲む会」でのこと。この会は新宿区教育長針谷様に各校の窮状・要望を直訴できるという、年に一度の超貴重なチャンスデーなのである。その日は通常の会長会も同時開催されるため、スケジュールも大変タイトで忙しい。確かトイレ休憩も5分ほどしか無かったはずだ。
「トイレに行っとかなきゃ~」
多少気が急いていた中の人、目についた最初のトイレに入った。それが超大間違いだったのは言うまでもない。手洗い場にはひとりの「男性」が、手を洗い終えたと思しき動作をしていた。
「す、す、すみませ〇✕☆@:*,/」
まるでネコがキーボードを踏んだあとのような意味不明な謝罪を繰り返す中の人に、それまでほぼ喋ったことのなかったその男性はぼそっと言い放ったのである。
「変態や…。変態がおる…」
…それが中の人と森松会長との出会いだった。正直その瞬間は
「何ですって!?失礼な人ね!!」
…と、思わないでもなかったが、よく考えるまでもなく失礼を通り越して無法でしかないのはこちらの方である。森松会長が手洗い場に居てくださったからまだ良かったが、タイミング悪くもっと奥まで足を踏み入れていたら。これがもしも男女逆だったら…。
「目が悪いのに普段は面倒くさいのと見たくもないものがこの世には多すぎて、眼鏡かけてないだけなんです!!あと入り口の男女マークがピクトグラムみたいでわかりにくいのが悪いんです!!」…などという言い逃れは効かず、警察呼ばれてもおかしくなかった事態だった…とあとで気が付きぞっとしたものだ。そうしたら可愛い我が子は、年齢的に容赦ない同級生の群れに囲まれ
「オマエの母ちゃん、ド変態~。男子トイレに入ったんだってな!!」

※画像はイメージです
…などと、母の軽はずみな行動のせいで壮絶なイジメの対象になってもおかしくなかったのだ…と気づき、あとで変な冷汗が出た。
そう、あそこで「痴漢よ!!」と叫ばず警備の人も呼ばず、自分の胸のうちだけ?で収めてくれた森松会長は多少悪ぶってはいるが、根本的にはいい奴には違いないのである。中の人は終生、そう感謝することにした(そして大事な場面では眼鏡を必ずかけることも誓った)

中の人の20年来愛用の眼鏡。これさえかけていればあんな目には…。
…と、ノスタルジックな感慨に耽っているうちに、いつの間にか大量の四谷民が集結し、開会式が始まっていた。
うわー、すごい、さすが文京区と見まがう四谷地区の運動会!!クリアソン新宿の選手がいる!!あ、来賓にいらっしゃるの、もしかして乙武さんじゃない!?すごい!!我が校にはそんな予算ないよー!!





クリアソン新宿が誇るFW、赤井シャロッド裕貴選手が選手宣誓をしてくださいました。背が高く体幹がピシッとしていて格好良かった…!
「けが人は3名くらい集まったらまとめて救急車を呼ぼうと思います」といった諸注意も面白かったが、興味深かったのは四谷2丁目町会町会長さんのお話。
なんとこの四谷運動会、昭和31年には断絶し、きょう森松会長はじめ地域の方々の想像を絶する努力の結果、34年ぶりに復活したのだとか。
…森松さん、貴方、すごい人だったのね。「四谷名誉市民賞」とか、「勲何等のなんちゃら勲章」とかもらってもいいくらいの偉業じゃないの?これ。一回途絶えたものを復活させるのがどれだけ大変かは、中の人もおなじ会長職にあったものとして多少分かるよ。でもきっと中の人なら「めんどくさいなー」「予算がなー」とかで投げちゃうわ、やっぱ凄いぜ森松さん!!
ちなみに町会長さんは「森松くんの勇気と無謀さのおかげでこの運動会ができた」と仰っておられました。無謀さ…チキンな中の人には確かにないもの(男子トイレに突撃するとんでもねえ愚かさはあるけどね!)。今年は無謀さを大事にしよう、と誓った瞬間だった。
最初の種目ー!!玉入れ!!テラカオス!!

「やめろ!開始前から玉を入れるんじゃなーい!!」
テンションあがった子どもたちがスタート前からすでに玉入まくり、まあこれも運動会の醍醐味ですよね☆
「赤いカゴには赤い玉、白いカゴには白い玉を入れましょー!」という説明があったのに、赤組を選んだ中の人親子の足元には「白い玉」しかない。
「ヘイ森松さん、間違ってるよー!」
とヤジを飛ばすと、目の前の超利発そうな女子のお子様がご解説くださった。
「あのね、森松さん、わたしたちを白組の陣地まで走らせるためにわざと間違った説明してるの。いつもそうなの」
…ほんとうにありがとうございます、四谷のお嬢様(推定偏差値78)。おかげさまで何も知らぬおろかな大久保の民、ルールを熟知いたしました。
そうと分かれば玉獲りに行くどー!!
自分の陣地に戻って投げるどー!!くっ、日頃運動不足の中年にはこのシャトルラン的なダッシュがキツい!!(小さいころなかったですよねそんなの?)頼んだぞ、未来を担う子どもたち!!

青い空に赤い玉が映えるね。

3回やって…2-1で赤の勝ちー!!
「いえーい!!」

「押さないで、押さないでー!賞品はまだいっぱいあるからー!!」

文字通り、賞品の箱に群がる子どもたち。うん、この光景は大久保通りの業スーの特売日に見たことある!!コレだけは四谷も大久保も変わらんな!!


というか賞品が豪華すぎる。両手いっぱいのうまい棒!?子どもの頃の夢そのものだわ!!ここは夢の国だったの!?(世界一有名なネズミはいないけど)
興奮冷めやらぬなか、第2種目の徒競走。子どもの次は大人も走る。正直、健気な子どもたちの精一杯の走りよりも、靭帯断裂するかしないかを賭けた中年の走りの方がスリリング。中の人も安全運転で走った…もちろんビリギャルだったが気・に・し・な・い☆

なつかしの「パァン!!」と鳴るピストルでスタート。耳塞ぐ子も多かったのは平和のあかし。

子供が懸命に走る姿はそれだけでいいですよね…。
最終レースは森松会長と、町会の方々と思しき腕自慢…じゃなくて足自慢たちの鬼気迫る本気走り。

「まあ、本気ったって、賞品の関係もあるし、森松さんも忖度して他の方に花持たせるよね~」


…と思ったら、この男、1位とってやんの。そしてこの喜びよう。いかん、お馬鹿なのか能ある鷹なのかよく分からなくてクラクラしてきた。

乙武さんも80m完走なさった!!素晴らしい!!貴方が文句なしの優勝で!!
3種目目は綱引き。綱の感触が超なつかしい。どこから調達したの、こんなクラシックな綱??「オーエス!」の掛け声が懐かしくて泣きそう。そう、運動会はノスタルジー。子どもにとっては現在進行形の真剣勝負であっても、大人には郷愁を誘いまくるものなのだ。

近年稀にみるほど太くて立派な綱。楽天に売ってますかこれ?

傾いてますね。

めっちゃ傾いてますね。
豪華景品が目の前で待っているだけあって皆さん一切手抜きなし。今度は白の勝ち!!というか、クリアソンさんの多いほうが勝つ法則ではこれは!?

この時点で段ボール一箱分山盛りにあったうまい棒メインの駄菓子セットはすっからかんに。どうなる今後の賞品!?
我が子は2問目くらいで早々に離脱したのでぶーぶー言っていたが、個人的には4種目目の「〇✕クイズ」が一番興味深かった。
◯かな×かな、分からないなー。
「最近よく聞く”AI”とはなんの略?(答えArtificial Intelligence)」
「四谷駅は何区にある?(大人はさすがに間違えていなかったが、子どもの正答率は半分くらいだった。分からないよね都民でも)」
ラスト問題は…「本校PTA会長の誕生日は何月何日!?」

…「知らねーよ!」と思わず声が出たが、まんまと森松会長の誕生日を覚えてしまった。これで今年はお誕生日にハピバ♪LINEを送らなくちゃいけないのね。く、悔しい…。
12:15、ほぼ定刻通りにお昼タイムでほっと一息。
「ねえ、大久保民ぽく、お弁当はヤンニョムチキンにナムル、デザートはカラフルマカロン、飲み物はタピオカミルクティーでいい?」と前日に提案してみたのだが、
「…セブンのでいい」

母の愛、コンビニに完敗。文化通りのセブンイレブンさん、いつもお世話になっております。
この日は朝から日差しがあたたかく、2月とは思えぬうららかな陽気だった。レジャーシートにたくさんの家族連れ、広がる白いテント。これぞ皆が求めていたTHE・運動会。

周りのご家族たちが「○○の店で食べて来よう!」と仰っているのが土地勘のないよそ者としてはとても羨ましかった。次は事前リサーチをきちんとして、四谷グルメ、堪能しよう…。

昼休みは四谷小PTA前会長やクリアソンの方々が子どもたちと遊んでくださった。ありがとう皆さん!!
12:45、しっぽ取りゲーム開始。ハチマキをしっぽに見立て、多く狩った者が勝つゲーム(運動会って狩猟っぽいな!)。

我が子と四谷の子、「あの子、しっぽ隠してた~ずるい~」などと言い合い心が通じ合った模様。いつの時代も不正の糾弾は人民の心をひとつにするね!

いちばんしっぽを取った狩りの達人にインタビュー。「いっぱい取れて嬉しいです!」素敵なハンターになってねー!
5種目目。障害物競争。これには中の人、少々クレームを入れたい。
ねえ!!森松さん!!貴方はとっても運動神経が良さそうだから分からないでしょうけどね、フツーの40overにとっては①フラフープで縄跳び5回→②ハードルくぐって→超えて→またくぐって③網の下またくぐって④どこの学校でも昼休みに大人気のアトラクション、強力なゴムバンド?の上を落ちずに歩く⑤ようやくゴール!!とかね、けっこうムリなの。超・ハード・なの!!アタシ③の時点で「森松ー!!(呼び捨て)次の会長会で言いつけてやるー!!」とか、子どもじみた呪詛を吐いてたわ。あと最初に7個だけあったたい焼きの名店のたい焼き、超食べたかったわ!!お店の名前聞き逃したから今度教えてちょうだい!!



次々に設置される罠。

大人にはこの縄跳び、難しいんですよ…?

最後の鬼門的なやつ。鬼か。
これは身が軽い子どものほうが有利な競技でした。お疲れ様でした!!
6種目目は大玉送り。つな引きの縄同様、あんな大きな大玉、小学校以来見ました。大人チームVS子どもチームに分かれてどちらも大興奮!!

「でっかい!!」

大玉転がしは写真映えして中の人も嬉しいよ…(泣)

「ここは大人のえげつなさ、見せてやりましょ。だって中学に入ったら力の差がなんて言ってられないし」
「大賛成っす」
見知らぬ四谷マダムと意気投合し、大人チームの圧勝。自分の手で勝ち取った中村屋のカレーは眩かった。

7種目目…時間の関係で最後の種目となったリレー(盛り上がり過ぎて、この時点で終了予定時刻の14:00となっていた)。リレーともなれば責任重大、遅いのはともかくバトンミスは避けられぬ…などと武者震いしていた時、中の人に超個人的なハプニングが起きた。
「ママー、パパが来てる」
「何ですってええーーーー!?」
振り返れば確かにそこには「誰が行くかバーカ」と言った(※そこまでは言ってない)はずの我が夫。なぜここに、汝は何をしに!?
「スリランカカレー食べに来た」

※参考・四谷の名店、「シナモンガーデン」さんのカレー。確かにうまそう…じゃないよ!!
…何一人で事前リサーチきっちりして四谷グルメ堪能してるんだよ!!まあいいや、あの、夫、これからリレーなのよ!!賞品かかってるし負けられないの!!アンタ、走るのだけは好きでしょ、だからほら子どものヒーローになれるチャンスだし
「出ない」
はあ?????????
「カレー食べに来て我が子見に来ただけ。出ない」
…そっすか。よーく分かったわ。アタシの心は「オマエ何しに来たんじゃオンドレが!!」とナニワ金融道も真っ青なくらい口悪くなってるけど、分かったわ。もういい、アタシが走る。夫の登場とともに何だか日まで陰って肌寒くなってきたし、ちょうどいから出るわ。

何だかんだでリレーは盛り上がる。
皆さん、敗者にも優しかった。
そうして私は走った。当然のごとくまたビリギャルも真っ青な走りでチームの皆様にはご迷惑をかけてしまったが、とにかく全力で走った。
あとで我が子に「パパ、ママのこと『あの走りじゃ骨折れるんじゃね?』」って笑ってたよ~」と告げ口され、閑静な四谷の住宅街であわやドス黒い新聞沙汰を起こすところだったが、この夫の嘲りのおかげでこの運動会の初めからずっと分からず、引っかかっていた森松会長の言葉…ある言葉の意味がようやく分かった。
森松氏は開会式のとき、こう言っていたのだ。
「この運動会は、大人のためのものだと思っています」 
…?特大賞品といい、きょうまでのしち面倒くさい不断の努力といい、構想半年実働2ヵ月予算20万円の準備期間といい、一番重要で地道すぎる地域の方たちとのコネ…いえ、信頼作りといい…。全部がぜんぶ、ご自身のお子さんや、四谷小をはじめとする「子どもたち」のためじゃないの?と。
けれど、走りながら私はこう思っていた。
運動会ってのはね!!大人が子どもに本気の姿を見せるからこそ恰好いいんだよ!!それがどんなに足が早くても、評論だけするやつなんて路傍の石ころ以下。大人が本気で楽しんで、必死になってる姿を見せることこそが正義で、大正解なんだよ!!
…と。
それが「正解」だったのかは分からないが、少なくとも運動会終了後、我が子は、そして参加していた子どもたち全員は、実に楽しそうな顔をしていた。最後の壮大な「ムカデジャンケン」(ジャンケン敗者が勝者のあとをついてまわるゲーム。最後は巨大な2本のムカデ同士の大決戦!)」で、お目当てのニンテンドースイッチ2が貰えなかったとしても…だ。

ムカデジャンケンの実演をする新旧会長。ふたりともポーズがちょっと可愛い。

可愛らしいムカデさんとムカデさんがこんにちは♪

最終決戦はもはや最後尾がわからないほどの長い列に。

何回ジャンケンに勝ったかも分からない、超ラッキーボーイ。君の生涯に幸あれ!!

こちらは「最後尾」でお米を勝ち取った方。負けてもいいことあるさ…というメッセージを感じ取った。
どうにか?夫と(形ばかりの)和解後、総武線に揺られて我が街に戻り、四谷ではあまり聞こえなかった懐かしい外国語の数々とスパイスのにおい、道中に落ちまくったタピオカドリンクのストローのゴミを眺めながら中の人は考えた。

私に何が出来るだろう?
元々よそ者で、いつか突然ここを去るかもしれない流れ者の私に。
四谷より言葉の壁もたくさんあって、人の数だけ文化の数があるようなこの街で。

やっぱりあったタバコの吸い殻と、さっきまで居たあの綺麗な街並みを見比べると、心の底がひやりとした。
だがしかし、負け惜しみでもいいから、今はこう言いたい。
落ち込むこともあるけれど、私は元気です。
やれるだけのことはやってみます。格好いい姿は見せられないけれど、必死な姿を子どもたちに見てもらいます。
それでも落ち込む日が来たら、34年ぶりに甦った奇跡のような今日の、懐深い四谷オールスター運動会のことを思い出します。
よそ者と知りながら私たち親子を受け入れて、気さくにお話ししてくださった四谷地区の皆さま、本当にありがとうございました。
そして準備に携わられた四谷2丁目町会、若葉1丁目町会の皆様、四谷小PTAの皆様、育成会、消防団の皆様、おかげさまでとても楽しい時間を過ごすことができました。心から感謝申し上げます。
そしてやっぱり…MVPはこの方に。

森松会長――――!!本当にありがとうございました!!
貴方は運動会のあいだじゅう、ずーっと笑っておられました。
中の人なら泡食ってオタオタして真っ青になるような場面でも、あなたは誰よりも本気で楽しんでいらっしゃいました。
おかげでめちゃくちゃ楽しかったですよ!!また「落ちる日」が来たら、貴方の無謀な一直線の勇気を思い出してこの街でがんばりますー!!(まずはゴミ拾いに励もうかな⭐︎)
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